さる6月21日トッパンホール帰国記念リサイタルでは、多くの方々に足をお運びいただきました。ヨーロッパに発つ前、2014年に東京文化会館小ホールでリサイタルをして以来、東京では、サロンコンサートをのぞき、大規模なリサイタルを行っていませんでした。ドイツにいる間、またスイスにいる間、各地で様々なリサイタルの形を経験し、そこで体験してきたいろいろなものを、また想いを、詰め込んだ舞台となりました。あまり聞きなじみのないであろうグリーグの作品、ラッヘンマンの現代曲に、ベートヴェンの小品集、そしてシューマンの傑作謝肉祭。ブラームスやベートヴェンが音楽の核であることは私にとって間違いないのですが、そこの周りを銀河のように取り巻いている作品群を勉強していくことがピアノリサイタルの醍醐味です。アナリーゼはなにより基礎ですし、作品を理解&研究しないことにはなにも始まらないのですが、純粋な「音」から来る感動、一つの音から湧き上がる感情、また「理屈を超えた感覚」といったものは、演奏家として1番大事な部分だと思っています。そういったものに対峙できた、貴重な舞台だったと思っています。思い切って発案してよかったですし、ぜひ今後も、様々な奏者の方をお招きしながら続けていきたいという夢を持っています!トッパンホールにいらしてくださった方々、また記事を載せてくださった「ショパン」「Mostly」「音楽の友」、また「ピアノの本」関係者の皆様に、深くお礼申し上げます。
10月号音楽の友にリサイタル批評を載せて頂きました。
大学時代の同級生との再会。
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